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エンジンバランス取り

エンジンは、回転する部品や上下左右に往復運動する部品が組み込まれています。

これらの部品は、動作の際に慣性が発生します。この慣性により振動が発生したりスムーズなエンジン回転が得られなかったりします。

特に、高回転域になればなるほど、この慣性が増えていきます。ですから、この慣性のバラツキをなくす為にバランスを取るのがこのチューニングの意義です。

実際のところ、自動車メーカーが製造したエンジンはきちんとバランス取りが行われていて、クランクシャフトやフライホイールには重量バランスを取った跡の穴があいています。
また、ピストンやコンロッドにおいても、重量の近いものを組み合わせて組み込んでいます。

普通にエンジンを使用する際にはこの程度で充分なのですが、0.01秒を競うモータースポーツやレースにおいてはこの部分まで徹底的に追求しています。

ピストントップ、コンロッドの重量合わせやクランクシャフトの回転バランス、フライホイールの回転バランス、ロッカーアーム、バルブ、バルブスプリングのリテーナーなどの運動を行うもののほとんどにバランス取りが行われています。

この行程と同時に、各部品の軽量化なども実施されますが、部品のどの部分をどのくらい削るのが最適なのか?強度はどうか?などのデータも必要になってきますので、非常に難易度の高いチューニングです。

バランス取りと軽量化を行う際に、部品を鏡面仕上げにすることがありますが、これは軽量化したパーツの応力を分散させる目的で行われています。

いずれにせよ、このチューニングは、高度な技術を要するうえに、費用もそれなりにかかるものですが、その体感効果は低いものです。レース用エンジン向けのチューニングと言えます。

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